ノンクラスプデンチャー~目立たない入れ歯~
2021.08.22更新
歯を失った後の悩みは大きいものです。
ブリッジやインプラント、入れ歯などの装置が必要になりますが、ブリッジは健康な歯を削らなければいけなかったり、
インプラントは外科的な処置が必要だったりと、とても悩ましい問題です。
かといって入れ歯は目立つし、そもそも入れ歯って・・・
と思われる方も多いはず。
それぞれメリットデメリットはありますが、今回は懸念されがちな入れ歯のお話をしていこうと思います~
そもそも、入れ歯の最大の問題点は?
見た目だったり、装着感が心配だったりというお声をよく耳にします。
はい、入れ歯はどんなものをいれても装着感の違和感というのはなくせません。
では、見た目はどうでしょう?
保険の入れ歯の最大の特徴は、強度や、機能的に問題ない範囲で作れる材質を使っています。
ですので、入れ歯を使用しているときにはずれてしまったり、噛んだときに沈み込んでしまったりということを
防ぐために金属のクラスプというフックを残っている歯にひっかけることで維持をなします。
ただ、どうしてもクラスプが金属なので、前方の歯を失った場合は審美的にうーんと考えてしまいますね。
そういった方のために、審美的な入れ歯をご紹介したいと思います。
ノンクラスプデンチャー
ノンクラスプデンチャーとは、その名の通り、金属のクラスプを使用せず作る部分入れ歯です。
クラスプにあたる、維持部分も歯茎の色と近いピンクの色を使用しますので、見た目では入れ歯を入れていることを
他人に気づかれにくく、大変審美的です。
素材も弾力性のあるものを使っていますので、装着感の向上が見込めます。
ただ、やはり、金属のものよりは剛性にかけますので、奥歯など、
機能的に強くかみしめる部位での使用は咬合状態などを判断したうえで、使用するかどどうかは歯科医と相談する事をおすすめします。
また、強度を最大限引き出すために、入れ歯の歯の部分の歯茎の位置を2㎜ほど挙上した状態で作成するので、
歯の部分が少し短く感じることもあります。
余談ですが~
1本虫歯で歯を失ったけど、問題なくご飯食べれるし、そのままでもいっか・・
と思われている方もいらっしゃるかもしれません。
ですが、歯は独立して存在する事が難しく、隣の歯や上下の歯で支えあって保たれています。
一か所でもなくなってしまうと、歯が経時的に傾斜したり、でてきてしまったり、他の歯に過重な力が加わって破折してしまったりと、
リスクがとても多くなります。
ですので、1本ぐらいと思わず、将来の為にもどれかの方法で治療することを強くおすすめします!!
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