リグロスを用いた歯周組織再生治療法
について詳しく今回お話したいと思います!!
まずは、簡単に歯周病のおさらいをしていきましょう
歯周病とは、歯を支えている歯周組織が歯周病菌によって破壊される病気です。
歯を支えているのが顎の骨なので、歯周組織が破壊されると歯茎が炎症をおこしてしまったり、
重度になるとはがゆれてきたり抜けてしまうとっても怖い病気なんです。
歯周病は口の中の2大疾患のひとつで、歯を失う要因としては第一位の病気です。
日本人の約7割がかかっているといわれる国民病ともいえますね。
根本治療としては、軽度であれば定期的に歯科医院にクリーニングに行くことで、歯周病の原因となる
歯周病菌を取り除くことで進行を止めたり、症状を改善することができます。
ただ、破壊されてしまった歯周組織は自然に戻ることはないので、そういった場合にこのリグロス治療が有効といえます。
では本題です。
リグロスとは歯周組織再生療法のひとつです。
重度の歯周病でもこの治療法がつかえるケースであれば抜かなければいけなかった歯を残せる可能性がでてきます。
リグロスの成分は細胞を増やす成長因子です。
この成長因子の作用により、歯周病で破壊された歯周組織の再生を促進する画期的な治療法ともいえますね。
治療方法
1.歯周外科手術で歯茎をめくってプラーク、歯石などをとりのぞきます
2.骨の欠損部にリグロスを塗布し、歯を支えている歯周組織の再生を促します。
3.ひらいた歯茎を縫合し、1週間後ぐらいに糸を取り除きます。
治療後は歯科医師や歯科衛生士の指導を受け、ご自宅でのケアもとても重要になります。
(リグロスを受ける前にはクリーニングやSRPといった治療が必要になります)
治療後の注意事項
・手術当日は強くゆすいだり、飲酒などはひかえてください。
・喫煙をされている方は非喫煙の方よりも治りが遅くなりますので、できるだけ禁煙されることをおすすめします。
・治療後、腫れや痛みがでることもあります。
リグロス治療以外にも類似したエムドゲインなどを用いる治療もありますが、
今現在、保険適応のものはリグロスのみとなっております。
また、リグロスは組織の再生作用が大変強い為、正常な細胞と同時に癌細胞も活性化されてしまう可能性があるといわれています。
そのため、癌の既往歴がある方は事前に医師と相談しましょう。