今回は、いったいどうやって歯周病が脳の病気に影響を与えるのかを考えていきましょう。
そもそも、歯周病は歯周病菌が引き起こす感染症です。
歯の隙間や歯周ポケットのプラークにかくれている歯周病菌が歯茎に炎症をおこしてしまうということはご存じの方も多いと思います。
炎症を起こすとハグキが腫れたり出血しますよね?出血するという事は、はぐきに破れたところがあるということになります。
その破れ目から血流にのって、体の中に自由に入り込んでしまいます。想像するとちょっとぞっとしませんか?
しかも、アルツハイマー型認知症の原因物質の増加に関係するPg菌は腫れたはぐきからの血液が大好物。
なので、そのままにしていると、Pg菌に餌をあたえて培養しているような状態に・・・
もちろん免疫細胞が黙っていません!免疫細胞は頑張って戦いますが、培養された菌の数が多いと取りこぼしももちろんでてきます。
そして、必死に戦う免疫細胞たちの過剰反応が、老人斑アミロイドβの増加というさらなる事態を引き起こしてしまいます・・
ではおさらいです!
歯周病になり、Pg菌が粘膜の破れ目から侵入!!
免疫細胞が決死の戦いをし、アミロイドβが増加してしまう免疫細胞が決死の戦いをし、アミロイドβが増加してしまう
Pg菌とアミロイドβが血管に入り込んで自由に移動~
↓
脳の血管に到着
↓
Pg菌の誘導で脳内にアミロイドβが増えていきます←これがアルツハイマー型認知症の原因に・・・
悪循環としかいえませんね。どんどんたまっていくというのが驚きで、これをそのままにするなんて怖すぎる・・
できるだけ早い段階から歯周病治療を開始、予防していくことで認知症のリスクを軽減できるなら儲けもの!!
と筆者は思っております(笑)
予防歯科とは、もはや虫歯の予防ではなく、カラダに起こりうる疾患の予防といっても過言ではないという事は
知っていて損なし!!
体の仕組みとはとても複雑で、解明できていないこともたくさんありますが、こういった研究でわかってきていることを
みんなで共有し、知るという事がとても大事!!
口臭ってやはり気になる方は多いと思います。実際、歯周病や虫歯になると菌がそこに常にあるという事なので、どうしても
臭ってしまうケースが多いです。が、自分自身の臭いにはなかなか気づけない。
お父さん、お母さん、おじいちゃんやおばあちゃん、またパートナーがいる方が気づいたら、言いづらいとは思いますが、
「こんな病気になっちゃう可能性あるから、一緒に歯医者さん行こう!!」と誘ってあげてください!
ニオイってとてもデリケートな部分なので、やはり他人からは言いづらい・・でも家族だったら?
将来のことを考えるとやはり誰しもがピンピンした状態で歳を重ねたいって思うとおもいます。
その第一歩として、お医者さんでのカラダの内面的な検診と同じく、歯医者さんでの検診もとても重要です!!
もし気になる事などありましたら、当院でも積極的に検診や歯周病治療を行っておりますので、
ご予約のご連絡をお待ちしております!!